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西小ミステリーツアー3(来賓玄関の絵画)


 今回は、来賓玄関の絵画の謎を紐解きます。普段、あまり児童・保護者の目に触れることはありませんが、来賓玄関には大きな日本画が飾ってあります。近くでよく観ると、池の水に映った女性の顔や、じょうろから池に水を注ぐ様子、そして、大小さまざまな水紋が描かれています。額縁下のプレートには、題名が「identity?」と記してあります。人が自分自身を正しく理解することの難しさを表しているのでしょうか。作者の𠮷田千恵先生(日本画家、日展会員)は、本校の卒業生です。在学中、よくプール南側にある観察池(現在、立ち入り禁止エリア)に行き、池の中を眺めていたそうです。この時の様子が「identity?」に描かれています。日展奨励賞に輝いた本作品は、平成22年度に寄贈され、来賓玄関に飾られることになりました。千恵先生の父親は、平成22年度から27年度までの6年間、本校の学校評議員を務めた𠮷田初美さんです。初美さんは、交通ボランティアとして現在も毎朝、交差点に立って児童の登校を見守っています。本当にありがたいことです。多くの人たちが、この絵を鑑賞しながら自分と向き合い、何かを感じ取ってほしいと思います。